アルファベットの kerning 設定 #1
31 Jan 2006

アルファベットの bearing 設定 #4
30 Jan 2006

これで一通りの bearing 設定が揃ったので、次は kerning 設定の作業に移ります。前回の様に各グリフ毎の図形をチョコチョコと動かしていても効率が悪いので、一旦 ttf ファイルに変換し、Illustrator CS の「カーニング設定」機能を利用して、調整→確認→設定していこうと思います。
M+ 1p「&」「J」、M+ 2p「J」「g」の修正
30 Jan 2006

あれから数日間「&」を見直してきましたが、結局のところ従来型と比べて見劣りのするデザインしか出来無いため、新デザインの採用を見送りました。「J」は修正デザインで横幅を持たせたのですが、今度は間延びした印象になってしまったので少し元に戻しました。M+ 2 のメガネ型「g」は下の楕円の右肩が弱かったので補強しました。画像の上段が修正前、下段が修正後です。
アルファベットの bearing 設定 #2
28 Jan 2006

アルファベットの bearing 設定 #3
28 Jan 2006

M+ 1p「b」「d」「g」「h」などの修正
27 Jan 2006

また「j」の末端が太り気味だったので修正しました。右が修正後です。

M+ 1p「h」「m」「n」「u」の修正
27 Jan 2006

M+ 1「ら」などの修正
27 Jan 2006

アルファベットの bearing 設定 #1
27 Jan 2006

「&」の修正と変更
26 Jan 2006

M+ 1(左)と M+ 2(右)、共に上段の普通の「&」で問題は無いのですが、ちょっと当たり前過ぎる、というか、特に M+ 1 のかな文字に見られる「ちょっとしたクセ」の様な雰囲気を付加してみたかったので、M+ 1 では下段の「&」を組み合わせてみます。グリフ制作時とは逆の判断になりました。デザインも全ウエイトで修正しています。各々 regular と black では以下の様になります。

いかがでしょうか?今後、どうしても違和感が強すぎるようであれば、M+ 2 用の普通の「&」で共通させるつもりですが、しばらく様子を見させて下さい。
欧文グリフの再制作 #14
25 Jan 2006


欧文グリフの再制作 #13
25 Jan 2006

M+ 1p 0078.ai
25 Jan 2006

M+ 1p 0070.ai
25 Jan 2006

欧文グリフの再制作 #12
24 Jan 2006

M+ 1p 0068.ai
24 Jan 2006

M+ 1p 0058.ai
23 Jan 2006

欧文グリフの再制作 #11
23 Jan 2006

M+ 2p 0048.ai
22 Jan 2006

M+ 1p 0050.ai #2
22 Jan 2006
M+ 1p 0050.ai
22 Jan 2006

欧文グリフの再制作 #10
22 Jan 2006

M+ 1「お」「ぉ」「た」「だ」の修正
21 Jan 2006
M+ 1p 0048.ai
20 Jan 2006

欧文グリフの再制作 #9
20 Jan 2006

欧文書体の難しさ #2
20 Jan 2006
考えてみたら、和文書体の制作においても意識するところは同じですね。和文の場合はその膨大な文字数が敷居の高さになっていますが、「既存書体」と「新書体」の関係は似た様なものです。
ただ、PC などの画面表示や印刷物で「標準」とされていて、多くの人に「読みやすくて良い文字」だと思われている書体にも、到底デザイン的に優れているとは思えない物があります。多くの人の「読みやすい」とは、単に標準仕様で設定されていたり、代替えの書体が無いまま広まったりして「眼に馴染んでいるだけ」だったりするのです。せめて制作する側の自分としては、そんな「眼の曇り」で判断を鈍らせない様に気をつけて行きたいと思います。
と、考えていても、所詮は自分自身の考えでしか無く、一般的に同意を得られる物かどうかは分かりません。更には「かな文字のデザインしかしてない奴が偉そうな事言うな」というご意見も当然ありますでしょうし、もっともな事だと思います。
欧文書体の難しさ
20 Jan 2006
欧文書体、特に本文表示を前提としたサンセリフ体のアルファベットデザイン自体は、さほど難しい作業ではありません。各文字を構成する要素の多くは比較的単純な幾何学形態である上、その表現のバリエーションは遥か昔に出尽くされている感があるからです。更に長い歴史の中で検証を受け、繰り返し修正を重ねて完成された既存書体を、優れたお手本として参照する事ができます。
新参の書体制作者が出来る事といえば、そう多くもないバリエーションの中から各文字の形状を選んで組み合わせ、バランスを取る事くらいしか無い様な気がします。
あえて乱暴にまとめてしまいましたが、だからこそ欧文書体の制作には緊張してしまいます。新しく出来上がった書体は常に、必然的に、歴史をかけて完成され、慣れ親しんできた既存書体と比較されます。その一方で、優れたお手本がある以上、(それらを踏み台に)更に優れた書体が出来て当たり前とも言えます。わざわざ新しい書体を制作して、その結果が既存書体よりも劣るとしたら、制作者の資質に問題があると思われても当然かも知れません。
ただ不幸中の幸いとして、美醜の判断は主観的な部分が大きいので、「絶対的に優れている」とか「絶対的に劣っている」などの判定が下されるわけでは無い、という事があります。例え大多数の人が「劣っている」と認識しているものでも、ある人が「素晴らしい」と感じているのであれば、それはその人にとって、「本当に」素晴らしいものなのです。もちろん、その逆もあり得ます。
自分が作業しているこの書体が、多くの人を納得させる水準であるかどうかは自信がありません。でも、少なくとも自分自身の判断に対しては偽る事無く忠実に作業を重ね、自分自身にだけでも納得の出来る書体にしたいと思っています。
M+ 2 のメガネ型「g」
19 Jan 2006

*1 パッケージデザインなどの内容量表示で、グラムは絶対に「メガネ g」でなくてはいけないと、強硬に主張されたりしたのです。リットルは「ループ l」とか、法令などで明文化されているのでしょうか?
欧文グリフの再制作 #8
19 Jan 2006

M+ 1p 0038.ai
19 Jan 2006

M+ 1「や」の修正
18 Jan 2006
0030.ai
18 Jan 2006

M+ 2 では「3」の字形を変更しています。

欧文グリフの再制作 #7
18 Jan 2006

M+ 2p 0060.ai
17 Jan 2006
欧文グリフの再制作 #6
17 Jan 2006

FontForge-20060115
17 Jan 2006
fontforge の 20060115 版が公開されました。今まで Mac OS X 上では図形が重なり合った状態(下図:左)でしか ttf 出力できなかったのですが、これからは他の環境と同様に、正しく重複パスが除去された状態(下図:右)で出力できるようになります。
これで公開用 ttf データをその都度 狩野さん に用意してもらわなくても大丈夫、どんどん TESTFLIGHT を更新して完成度を高めて行きたいと思います。
重複パスを削除するには mplus_outline_fonts/scripts/build-ttf.pe の最後の方にある、
# SelectAll(); RemoveOverlap(); RoundToInt()
の行が実行される様、行頭の「# 」を削除してから make して下さい(cvs の方も早々に修正されると思います)。
M+ 1p 0060.ai
16 Jan 2006

欧文グリフの再制作 #5
15 Jan 2006

M+ 1p 0040.ai
14 Jan 2006

欧文グリフの再制作 #4
13 Jan 2006

ただ今、制作中。
M+ 1p 0028.ai
12 Jan 2006

M+ 1p 2010.ai
12 Jan 2006

M+ 1「お」「み」「め」「ぬ」の修正(更にしつこく)
12 Jan 2006

M+ 2p 0028.ai
12 Jan 2006

0021.ai
11 Jan 2006
欧文グリフの再制作 #3
11 Jan 2006

ついでに hyphen、endash、emdash 絡みで、2010.ai も済ませておこうと思っています。
グレーのグリフは参考に置いた hyphen です。

M+ 1p 2018.ai
11 Jan 2006

欧文グリフの再制作 #2
11 Jan 2006

探してみたら、U+2018 以降に 、quoteleft、quoteright、quotesinglebase、quotereversed、quotedblleft、quotedblright、quotedblbase、quotedblreversed を見つけました。垂直の「"」と「'」は各々 quotedbl、quotesingle と呼ぶ事も知りました。
忘れないうちに codemap に追記しておきました。

M+ 2p 0021.ai
10 Jan 2006

M+ 1p 0021.ai
10 Jan 2006

M+ 1「か」「が」の修正
09 Jan 2006

欧文グリフの再制作 #1
09 Jan 2006
自分は欧文グリフに関して何の知識もありません、これから「欧文書体 その背景と使い方」や「The Helvetica Book」などを読み返し、少しずつ勉強しながら制作にあたりたいと思います。何度でも書きますが、 狩野さん のおかげで想像以上に早く試作版の欧文グリフを TESTFLIGHT に組み込む事ができましたので、本番の制作は落ち着いてゆっくりと進めたいと思います。
それでは最初に 0021.svg に含まれるグリフを既存書体で表示しておきます。
M+ 1「み」の修正(しつこく)
08 Jan 2006
「〜」「ー」の縦組み対応
08 Jan 2006

「〜」「ー」共に 90 度回転させれば良さそうですが、実は天地の中心に安定して見える様、少し上方向に移動していますし、「〜」は反転させる必要があります。よってこれらのグリフも縦組み用のデータを追加する事にします。

M+ 2 も同様の設定で、両方の u30FC.svg にグリフデータを追加しましたが、縦組み用の文字コードが分からないので codemap にはまだ記述していません。
欧文の全体的な字間設定を変更
08 Jan 2006
「、」「。」の縦組み対応
08 Jan 2006

M+ 1 では thin、black 共に句読点を左に 2 ユニット、下に 2 ユニット移動させました。

続いて縦組みのヒラギノ角ゴ。

M+ 1 thin の「。」は右上に 60 ユニットずつ、「、」は 66 ユニットずつ移動しました。black の「。」は 56 ユニットずつ、「、」は 60 ユニットずつ移動しました。

M+ 2 も同様の設定で、両方の u3001.svg にグリフデータを追加しましたが、縦組み用の文字コードが分からないので codemap にはまだ記述していません。
M+ 1「あ」「お」「な」「み」「ぁ」「ぉ」の修正
07 Jan 2006
![[ M+ 1 ] あおなみ](http:/mplus-fonts.osdn.jp/weblog/images/aonami-060107.png)
M+ 2「ガ行」「ザ行」「ダ行」「バ行」「パ行」の修正
07 Jan 2006
![[ M+ 2 ] パ行](http:/mplus-fonts.osdn.jp/weblog/images/papo-060107.png)
M+ 2「が行」「ざ行」「だ行」「ば行」「ぱ行」の修正
07 Jan 2006
![[ M+ 2 ] ざ行](http:/mplus-fonts.osdn.jp/weblog/images/zazo-060107.png)
拗促音の覚え書きと縦組み対応
07 Jan 2006
![[ M+ 1 thin ] あ](http:/mplus-fonts.osdn.jp/weblog/images/a-060107.png)
横組みで並べてみると、下図のようになります。
![[ M+ 1 thin ] ぱっと](http:/mplus-fonts.osdn.jp/weblog/images/pat-060107.png)
縦組み対応については後回しに考えていたのですが、Kzhr さんが素晴らしい見本を作ってくれましたので、検討してみたいと思います。
ヒラギノ角ゴ Pro W3(左)で表示してみると、拗促音は仮想ボディの天地中央で右寄りに位置していますので、M+ 1 thin(右)も同様に移動してみます。横組み用の拗促音を右方向と上方向に各々 8 ユニット移動すれば良さそうです。とりあえず横組みと縦組みで文字デザインを変更する予定は無いので、この移動作業は fontforge 内で自動的に処理できそうです。

句読点についてはウエイト毎に移動距離を調整する必要があるので、縦組み用のファイルを用意したほうが良さそうです。


M+ 1「み」の修正
06 Jan 2006
![[ M+ 1 ] み](http:/mplus-fonts.osdn.jp/weblog/images/mi-060106.png)
例によって上段が修正前、下段が修正後です。特に black ウエイトにおいて「カッチリ感」が向上したので、全ウエイト通じて現代的な表情を得る事ができたと思います。cvs に commit しました。
M+ 1 「ガ行」「ザ行」「ダ行」「バ行」「パ行」の修正
06 Jan 2006
![[ M+ 1 ] ダヂヅデド](http:/mplus-fonts.osdn.jp/weblog/images/dado-060106.png)
M+ 1「あ」「お」「せ」「な」「ぬ」「ぁ」「ぉ」の修正
06 Jan 2006
![[ M+ 1 ] あおせなぬ](http:/mplus-fonts.osdn.jp/weblog/images/aosenanu-060106.png)
M+ 2 との差異が中途半端なので、思い切って「あ」「な」をゴナ風味に変更してみました。制作当初からの「現代的なゴシック体」という目標がある以上、写研ゴナの影響下にある事は避けられない事でしたが、ゴナ以降の模倣フォントとは一緒にされたくないという思いで、極力類似した字形は採用しませんでした。前回の「り」に続いての歩み寄りとなってしまいましたが、M+ 独自の個性を放棄するつもりではありません、あくまでも M+ フォントとしての完成度を高める試行錯誤であり、M+ 1、M+ 2 各々の特徴を際立たせる為のデザイン的判断です。
「お」「ぬ」は前のめり気味だったバランスを修正、「せ」はフトコロの間延び感を減少させました。比較のために M+ 2 での画像も掲示しておきます。
![[ M+ 2 ] あおせなぬ](http:/mplus-fonts.osdn.jp/weblog/images/aosenanu2-060106.png)
以上 cvs に commit しました。「あ」「な」については元に戻す可能性もありますので、cvs から make できる環境のある方には是非お気軽に試用していただき、ご意見、ご感想をうかがいたいと思っています。
M+ 1「が行」「ざ行」「だ行」「ば行」「ぱ行」の修正
05 Jan 2006
![[ M+ 1 ] がぎぐげご](http:/mplus-fonts.osdn.jp/weblog/images/gago-060105.png)
左が修正前、右が修正後のデザインです。cvs に commit しました。
「み」「で」の修正
04 Jan 2006
![[ M+ 1 thin, black ] みそおでん](http:/mplus-fonts.osdn.jp/weblog/images/mide-060104.png)
「み」が情緒的過ぎて他の文字と調和していなかったので修正してみました。「で」は濁点が入る事で文字天地が小さく見える問題を再調整、M+ 2 も「で」のみ同様に修正しました。全て 7 ウエイトに展開し cvs に commit しました。