icon 「M+ と IPAフォントの合成フォント」 30 Apr 2006

itouh さんの配布サイトが sourceforge.jp に移転しました。

http://mix-mplus-ipa.sourceforge.jp/

icon M+ 3p #8 28 Apr 2006

[ M+ 1p, 3p ] g
ファイル一つ分の文字が揃ったので、ここに記録しておきます。
[ M+ 1p, 3p ] 0060.ai

icon M+ 1「な」の微調整 #2 28 Apr 2006

[ M+ 1 ] な(旧)
修正後、しばらく眺めているうちに鋭角部分が気になってきました(上図)。とりあえず下図の様に修正して様子をみています。少々字形が複雑になり、スッキリ感が薄れてしまいました(写研ゴナの先進性に改めて敬服)。cvs に commit してありますので、ご意見をいただければ嬉しいです。
[ M+ 1 ] な(試案)
参考に、前回修正案を再度表示しておきます。
[ M+ 1 ] な(従来案)

icon M+ 1、M+ 2 「み」の修正 27 Apr 2006

更に更にしつこく「み」を修正、今回は M+ 2 もいじっています。
[ M+ 1 ] み
上は M+ 1。今ひとつ他の文字との馴染みが悪かったので、black を中心に微調整。
[ M+ 2 ] み
こちらは M+ 2。ループ部分のメリハリを強め、だらし無かった印象を改めました。

icon M+ 3p #7 27 Apr 2006

[ M+ 1p, 3p ] f

icon M+ 1p「き」「も」の修正 24 Apr 2006

各々上の横線を若干長く、更に「き」の縦線から曲線への折り返し角度を緩やかに修正しました。左から thin、medium、black。
[ M+ 1p ] きも

icon M+ 2 「ぱぴぷぺぽパピプペポ」の修正 24 Apr 2006

昨日に続いて M+ 2 の半濁音処理を修正しました。上段が thin、下段が black、各々上から参考例の「ばびぶべぼ(バビブベボ)」、今回の修正デザイン、今までのデザイン、となっています。7 ウエイトに展開して cvs に commit しました。
[ M+ 2 thin ] ぱぴぷぺぽパピプペポ
[ M+ 2 black ] ぱぴぷぺぽパピプペポ

icon M+ 1 「ぱぴぷぺぽパピプペポ」の修正 23 Apr 2006

印刷も考慮したいので itouh さんほどの修正はできませんが、ディスプレイ表示での視認性を少々高めました。上段が thin、下段が black、各々上から参考例の「ばびぶべぼ(バビブベボ)」、今回の修正デザイン、今までのデザイン、となっています。7 ウエイトに展開して cvs に commit しました。
[ M+ 1 thin ] ぱぴぷぺぽパピプペポ
[ M+ 1 black ] ぱぴぷぺぽパピプペポ

icon M+ 3p #6 23 Apr 2006

[ M+ 1p, M+ 3p ] e

icon M+ 3p #5 23 Apr 2006

前回の試作から微妙に曲線の張り具合を調整しています。
[ M+ 1p, 3p ] o

icon M+ 1「ぉ」の修正 22 Apr 2006

先日の「お」の修正の時に忘れていた促音「ぉ」を修正。左から thin、medium、black です。
[ M+ 1 ] ぉ

icon M+ 1 カタカナ濁点処理の修正 22 Apr 2006

未整理のまま放置してあった、カタカナの濁点処理を修正しました。太めのウエイトを中心に整理しています。上から medium、bold、heavy、black。ひらがなの濁点付近も微妙に修正していますが、画像は省略。
[ M+ 1 ] ガギグゲゴ
[ M+ 1 ] ザジズゼゾ
[ M+ 1 ] ダヂヅデド
[ M+ 1 ] バビブベボ

icon M+ 2 カタカナ濁点処理の修正 22 Apr 2006

続いて M+ 2、同じく上から medium、bold、heavy、black。ひらがなの濁点付近も微妙に修正しています。
[ M+ 2 ] ガギグゲゴ
[ M+ 2 ] ザジズゼゾ
[ M+ 2 ] ダヂヅデド
[ M+ 2 ] バビブベボ

icon M+ 3p #4 21 Apr 2006

最初に作業した「a」と今回の「c」で、このフォントの方向性がはっきりとしてきました。
[ M+ 1p, M+3p ] c

icon M+ 3p #3 20 Apr 2006

M+ 1p はもちろん、前回の修正案とも微妙に、アールの張り具合や一部の文字幅を調整しています。例によって左が従来の M+ 1p、右が M+ 3p です。
[ M+ 1p, 3p ] b
今のところ「d」は「b」をひっくり返しただけです。「b」自体、まだ確定したわけではありませんし、最終的に二つの文字の調整が必要かどうかは、他の文字が揃ってから検証します。
[ M+ 1p, 3p ] d

icon M+ FONTS web の更新 19 Apr 2006

報告を忘れていましたが M+ FONTS web を一部更新しました。

1. M+ OUTLINE FONTS | DESIGN の「ヒラギノ角ゴとの混植」を「他の和文書体との混植」に改め、ヒラギノ角ゴの他に IPAGAXIS フォントとの混植見本を追加。AXIS フォントとの混植見本は 狩野さん からご提供いただきました。M+ thin から heavy まで大きな違和感もなく対応しているので、自分もいずれ購入予定。pdf ファイルもあります。

2. 2ch での M+ フォント掲示板 Part 3 が終了したので、M+ BITMAP FONTS | LINKS に Part 3 のバックアップと Part 4 へのリンクを追加。

icon M+ 3p #2 19 Apr 2006

五日振りになってしまいましたが、「a」のウエイト展開をしました。左が従来の M+ 1p、右が M+ 3p、上から thin、medium、black です。この後 7 ウエイトまで展開しました。
[ M+ 1p, 3p ] a

icon M+ 1「な」の微調整 15 Apr 2006

機会があって「な」の字を注視していたところ、右上の横線の下空間が間延びしている様な気がしてきました。ディスプレイ上の本文表示程度では区別がつかないくらいの微調整ですが、微妙に右下がりの斜度を強めています。cvs に commit しました。
[ M+ 1 ] な
左から thin、medium、black です。

icon M+ 3p #1 14 Apr 2006

左端が前回作ったもの、右端が M+ 1p です。前回案左下の膨らみが垂れ下がって見える、という 狩野さん からのご意見を元に再検討してみました(左から *1、*2、*3、*4 とします)。
a の比較

*1 Helvetica に見られる、中央の横線のクネクネ感をスッキリさせる目的で、斜度を上げながら縦線に繋げてみました。

*2 元に戻してみても Helvetica に近づくだけなので、思い切って M+ 1p 同様に直接繋げてみました。縦線と揃えるために水平感を強めています。しかしこれでは、どっち付かずの中途半端な印象です。

*3 更に M+ 1p へ歩み寄って、上の横線を修正しました。本文組みの時にまとまりが良くなる様、切り口は垂直に変更しています。

*4 M+ TESTFLIGHT 011 1p medium

*3 の修正でかなり M+ 1p へ近づいてしまい、新鮮な印象はありませんが、逆に考えればフォントファミリ内のバリエーションとして、自然な展開になったと思います。
前回同様に当初の目的である「欧文の文字組みでのまとまりの良さ」を期待して、

などの処理をしています。今後予定している半角固定幅英数字のベースモデルとしても有益な作業になりそうです。   狩野さん、いかがですか?

icon M+ h #4 13 Apr 2006

「c、e」の前に、基本形として「o」を作りました。
o の比較
続いて「c」、難しいです。
c の比較

icon M+ h #3 12 Apr 2006

「b」が出来ました。こういった単純な字形は本当に難しい。特に thin の様な細めのウエイトで目立つ、感覚的な歪みがなかなか取れません。並行して「h、a」の食い込み部分を微調整しています。
b の比較
ひっくり返して「d」を作りました。手抜きと言われればその通りですが、どのような違いが必要なのか、不必要なのかを判断できないので、とりあえずまったく調整していません。ちなみに Helvetica Neue では 25 Ultra Light が完全な鏡像でしたが、Regular と 75 Bold は微妙にずれている部分がありました。しかし各々のずれている部分が全然違う場所だったりして、その意図が分かりません。
d の比較
続いて「n」。「h」の縦線を縮めて、食い込み部分を調整しただけです。
n の比較
ひっくり返して「u」。M+ 1p の時は「n」との字幅を調整したのですが、フトコロが狭くなったせいか今回は余り気になりません。とりあえずこのままにしておきます。
u の比較

icon M+ h #2 11 Apr 2006

偉大なるお手本 Helvetica に対してどのような位置に立つのか、「a」の一文字だけでも明確で具体的な回答になり得ます。とりあえず形にしましたが、今後も微調整に限らない変更が充分考えられます。
[ Helvetica Neue / M+ h / M+ 1p ] a

icon M+ h #1 10 Apr 2006

とりあえず「h」で様子を見てみました。従来の M+ 1p と比べて曲線部分のハリを持たせるとともに、縦線の垂直部分を強調しています。字幅も少しずつ狭め、フトコロを押さえました。単純な字形なので Helvetica、M+ h、M+ 1p のどれもほとんど見分けがつきませんが、次に予定している Helvetica の個性として印象強い「a」に対して、どのような作業ができるか楽しみです。
[ Helvetica / M+ h / M+ 1p ] h
和文、欧文の違いなく「文字の歴史が云々…」、「文化として云々…」などと言われがちですが(自分の苦手な部分でもある)、とにかく手を動かさない事には何も始まりません。自分は自分自身の判断を怠けず、偽らず、形にするだけです(これが難しい)。

icon M+ 1「お」の修正 08 Apr 2006

TESTFLIGHT 011 を使用中、「お」のバランスの悪さが気になっていました。レンダリングの誤差で崩れているものと思っていましたが、念のために調べてみたところ元データから姿勢が崩れていました。これまで何回も修正を繰り返していたのに、何でこんなバランスで良しとしたのか、今となっては理解に苦しみます。時間をおいて再確認する事の重要性を感じるところです。cvs に commit しておきました、make できる環境の方は是非更新してください。前のデザインは恥ずかしいので省略。
[ M+ 1 ] お

icon 漢字制作を中止したいと思います #2 08 Apr 2006

いろいろと言われていますが、自分にはこれ以上の説明を文章で伝える自信がありません。それだけ期待をいただいていたという事は重く受け止めています。ただ開発を放り出したかの様な誤解だけは無視したくないので最後に一言、これでおしまい。

漢字制作を中止しても、M+ FONTS には終わる事の無い作業が沢山あります。自分は昨日までがそうであったように、明日からも喜びと誇りを持って、その作業に臨みます。

icon 漢字制作を中止したいと思います 07 Apr 2006

M+ OUTLINE FONTS の制作を決意した動機には、以下の二つがありました。

明朝体や旧来的なゴシック体であれば、ヒラギノ書体はもちろんの事、平成書体も MS 書体も一定以上の水準を持ち、PC で簡単に使用する事ができます。ところがモダンゴシック体に限っては OS に標準装備される事も無く、その使用には商業印刷を前提とした高価なフォントが必要でした。
日常生活で接する事の多い、印刷物などに占めるモダンゴシック体の高い割合、洗練されてきた各 OS 上の UI との対比などを考えると、個人が自由に使用する事のできるモダンゴシック体が必要だと考えました。そこで、どうせ作るのであれば改変・再配布などが自由なライセンスを設定して、次世代の和文フォント制作のためのタタキ台にも利用してもらおうと思いました。

作業を進めるうちに、Mac OS X や XFT 環境での漢字自動補完を確認する事ができました。また同時期に無償公開された IPA フォントと合成する事で、自動補完に頼らない使用方法も確立されつつあります。旧来的なゴシック体の漢字部分と M+ FONTS のかな部分とでは、微妙にデザインの方向性が異なりますが、ディスプレイ上での表示に限ればその差異も気になる事は無く、現状でも上記 1 の用途として充分に使用できるようになりました。
また今後、これら漢字の自動補完、合成の手順が更に発展し、和文フリーフォント制作における現実的な解として「かな文字フォント」の有用性が認知される様になれば、上記 2 の目的にも合致します。

今から漢字制作を開始するとしても、第二水準漢字が揃うまでに何年、いや何十年かかるか分かりません。そこで今後の M+ FONTS の目標を以下の二つに変更したいと思います。

a では、かな文字、英数字のデザイン向上は当然の事として、縦組みへの対応や、アクセント記号付きアルファベットの補充、半角英数字、全角英数字の追加で現行 M+ 1、M+ 2 の有用性を高めていきます。また現在の英数字デザインはかな文字に合わせて、ゆったりとした柔らかい形状になっています。そのため文書量の多い英文の文字組みなどでは散漫な印象となり、helvetica 的な汎用性には欠けています。そこで「和文フォント用の英数字」という束縛から離れた上での標準的なサンセリフ体を作ってみたくなりました。
乱暴に言ってしまえば M+ としての helvetica を再構築する作業になると思います。実際にディスプレイ上で表示させるだけでは、その違いをほとんど認識できない程度の結果となるかも知れませんが、「標準的な」サンセリフ体をフリーフォントとして公開する事ができれば、他の和文フリーフォントと組み合わせる英数字としても決して無駄にはならないはずです。

日本語アウトラインフォントの制作を決意してから約二年半、大幅に制作規模を縮小する決断ですが、限られた作業時間を出来るだけ有効に使いたいという事がその理由です。膨大な漢字制作に専念するよりも、(ある意味では)多くの成果を公開したいと考えていますので、何卒ご理解いただければ幸いです。