U+02E5 と U+02E9 の合字 #3
17 Jun 2013
縦組みの不具合を再検証 #1
17 Jun 2013
フォーラムにて縦組み対応についてのご質問を頂いたのですが、そもそも不具合を放置した状態が続いているので、作業を進める前にここで整理しておきたいと思います。
TESTFLIGHT のリリース記録等を確認してみると、041 まで特に問題の無かった縦組み表示が 042 から字送りに不具合が生じ(WRITEBACK 欄)、早々に修正していただいて 044 を公開したものの、いつの間にか現在に至る不具合が発生して 045 の公開時の課題に追加されています。現在用意されている 54 のグリフが Mac OS X 10.6.8 上の Adobe Illustrator CS5 では以下のように表示されます。
何故か最初の 2 つのグリフ(uni2025、uni2026)だけは期待通りの表示がされているようですが、その他のグリフ全てに不具合が生じています。本来であれば次のような表示(色を除く)になるはずでした。
各グリフを縦組用に調整する設定は latin_fullwidth1/vbearings と miscellaneous1/vbearings にあります。上図黄土色のグリフは vbearings ファイル内のエントリで「R」設定されていて、1000x1000 の仮想ボディごと時計方向に 90 度回転します。欧文扱いされているグリフは本来 1000x1500 の仮想ボディとなっていますが、底辺から 280 上に 1000x1000 の仮想ボディがあると想定して回転させます。
青色のグリフは「S」設定されていて、横組み用のグリフを各々の指定数値分移動させます。例えば「、」の medium では「620 576」が指定されていて、右に 620 上に 576 移動、「ぁ(捨て仮名)」では右に 80 上に 80 移動させることになります。
紫色のグリフは「RF」設定されていて、「R」設定同様に回転した後、更に垂直軸で回転させています。
これらの設定がいつの間にか対応されなくなっていました。また最初の 2 つのグリフ(uni2025、uni2026)に関しては縦組み用として対応するコードポイントを教えていただいき(WRITEBACK 欄)、グリフを用意したのですが表示されないままとなっています。以上の不具合が直らない間は、縦組み用の追加のご要望にはお応えできない状況です。申し訳ありません。